YMSで渡英前に知っておきたい!
資金、学校についてなどまとめ
2022年5月から始まったイギリスでのYMS期間を終えて、こちらでの生活や資金についてなど振り返ろうと思います。
渡航後に実際に必要になった資金についてや、語学学校のメリット・デメリットなど、2年を過ごした後だからこそ分かる内容になっているので、これから渡航する方には特に読んで参考にしていただきたいです。
YMSビザで渡航するメリット
まず、海外に住むには色々な方法があると思います。
日本人であれば半年はビザなしでイギリスに滞在できますし、学生ビザで来る方も多いですよね。
私はYMSで渡航し2年を過ごすことになりましたが、結果的にこのビザで大満足でした。
大前提、何の目的で来るのかによって取得するビザは異なりますが、
私のように、大学などに入学して勉強する予定はなく、“海外での暮らしを実現させたい“、“現地で働いてみたい“、という方にはYMSビザの取得をおすすめします。
年齢制限はありますが、条件に合えば現地で有効に使えるビザです。
YMSで生活するメリットを挙げると、「自由度が高い」、「フルタイムでの勤務が可能」などがありますが、個人的に感じたのは、「家探しが比較的楽」ということです。
シェアフラットでも1人でrentする場合でも、学生NGの場合も多く、外国人であれば借りる前に必ずビザの提示が求められます。
YMSは基本的には就労を目的としたワークビザなので、その点では学生ビザの方や観光ビザの方よりは家探しのハードルは下がります。
渡航前の準備資金、現地での生活資金について
渡航前に準備してきた資金
まず渡航前に準備資金として使った資金としては、私の場合、約180万円です。
内訳はホームステイ込みの語学学校代、海外留学保険、YMS申請代、片道航空券などです。
詳細はこちらの記事で紹介しています。
それとは別に、現地で使う資金として60万円を準備して渡航しました。
2年の滞在を経て、実際に必要だったと感じたもの、もっと節約できた箇所などを詳しく紹介していきたいと思います。
実際に生活して必要になった資金
結論から言うと、私の場合、渡航前に準備資金として使った180万円を節約して、渡航先で使う資金としてもう少し持ってくるべきだったというのが反省点です。
というのも、すでに現地での就職先が決まっている方は問題ありませんが、私の場合は最初の3ヶ月は語学学校に通っており、収入源がありませんでした。
そんな中、シェアフラットに入居するにあたりreferenceが無かったため、4ヶ月分の家賃を前払いする必要があり(詳しくはこちらの記事で書いてます)、持ってきた60万円では到底足りず、日本から送金を頼む結果になってしまいました。
では準備資金で使った内訳のどこを削れたかというと、今振り返って思うのは「語学学校代」と「保険代」です。
この2点でどのくらい節約できたか、不必要だったかを詳しく解説していきます。
語学学校について
語学学校に関しては24週の授業代(YMSの前にアイルランドで2ヶ月留学していたものも含みます)、プラス3ヶ月のホームステイ代も含んでいたためかなり出費がかさみました。
後から振り返って自分の場合は12週くらいの契約で最初は良かったのではないかと思っています。
語学学校の契約は基本現地で交渉して延長もできますし、最初は最低限の契約で、実際に学校に通い始めてから、様子を見ながら今後延長するかを検討すべきだったと感じています。
私の場合は特別な英語の資格(IELTSなど)の取得などを目標としておらず、最大の目的は友達を作ることだったので余計に、24週の契約は少し長すぎたかなと思っています。
IELTSなどの資格の特別クラスを受ける方はある程度の期間が必要かもしれませんが、私の場合は普通クラスでの授業を続けていたので、最終的に最初に入ったクラスから2レベルアップしたものの、最後の方は正直学校に飽きてきてしまいました。
ということで、語学学校の契約は最初は短めに設定して、現地で自分の資金と学校の必要性を考慮した上で追加の契約を考えるのがおすすめです。
保険代について
次に保険代ですが、私は2年の契約で、渡航前に約50万円を支払いました。これが結構大きかったです…。
内容としては、
個人賠償責任(他人のものを破損、紛失した場合など)、生活用動産(火災、盗難などの偶然な事故)、死亡補償、治療・救援費用(怪我や病気で治療を受けた場合)などです。
個人的には個人賠償責任保険が特に必要だと感じていて、こちらの賃貸フラットは家具付きで借りる場合が多いので、それをもし壊してしまった場合などの不安がありました。
ただ、実際に暮らしてから知ったことは、シェアフラットでも個人賠償の補償は家賃に含まれていたことです。
(これはフラットによって違うと思うので、入居の際に確認が必要です)
私が以前住んでいたシェアフラットは、大家が別に住んでおり、リビングにある大きなテーブルやその他の家具を含め大家個人のものだったので、保険はもともと加入していたようで、すでに家賃に含まれている状態でした。
シェアフラットでなく個人でフラットを借りる場合も、日本と同じように簡単に個人賠償の保険に加入することが可能です。
クレジットカードでも補える補償だと思うので、その辺りの補償に関しては保険の加入は日本からは不要だと思います。
次に病気に対する補償に関して、こちらも保険加入の必要はなかったかなと思います。
これに関しては、結果大きな病気にかかることなく終わったので言えることですが、私の経験だけで言うと、普段の生活で病院にかかるような状況になったとしても、YMS申請時に支払うNHS(医療保険制度)だけで十分カバーできます。
私は海外に住むのが初めてだったので、「万が一病気になった時にイギリスの医療保険だけで大丈夫なのかな」という不安もあり、日本から保険に加入してカバーしたのですが、結局2年間でこちらのGP(かかりつけ医)にすら一度もかかることなく終わりました。
周りの友人は何度もGPを利用していましたが、完全に無料ですし、(NHSで2年間分支払っているため)もしGPでも診てもらえないほどの症状でも(例えば血液検査やその他精密検査が必要な場合)GPから病院を紹介してもらえるので安心です。
私と同じように日本から保険に加入してきた友人は、一度体調を崩した時に、不安だったため日系の病院(これはGPとは違いプライベートなので診療代がかかります)に行ったそうなのですが、その際に加入していた保険の補償が適応されたと言っていました。
体調に普段から不安のある方、初めての海外在住で不安のある方は、最初の1年だけでも保険に加入してきてもいいかもしれません。
保険会社にもよるかもしれませんが、語学学校の例と同じように、後から現地で期間を更新することも可能です。
保険は基本入らなくても問題はないと思いますが、加入を検討される方は、最初は期間を短く設定してみることをおすすめします。
現地に持ってくるべきもの、要らないもの
どの都市に滞在するかにもよりますが、基本必要なものは現地でだいたい揃います。
食材で言うと、特に私の滞在するロンドンは、日系のショップを始めアジアンスーパー(中国・韓国系)に行けば日本のお米やカレールー、調味料、お菓子など、必要なものはだいたい手に入ります。
炊飯器も現地のものがありますが私はまだ使ったことがありません。。
こちらに来てからお米はいつも鍋で炊いています。慣れれば楽ですし、普通に美味しく炊けます。
洋服もこちらで調達できますが、サイズが基本日本より大きかったりするので、オンラインショップやファストファッションのお店で小さいサイズを探したりすることが多いです。
個人的に一番持ってくるか迷ったものはパソコンです。
ほとんどの人は日本から持ってくると思うのですが、私の場合は持っているラップトップがかなり重かったことと、現地で必要になる機会が多くないと予想して、代わりにiPadとキーボードを持ってきました。
実際パソコンが本当に必要になったシーンは、職探しの際のCV作りの時くらいです。
その時はiPadで作成したのですが、結局サイズなどうまくいかない箇所があったので、図書館のパソコンで修正・印刷しました。
ローカルの図書館ではメンバーカードに登録しておけば、無料でパソコンや印刷機も利用できます。
と言うことで、万が一自分のパソコンを持っていなくても、公共のものを利用できるので、そこまで不便はないかと思います。
ただ、シェアフラットに住む場合などは、自分の部屋で映画や動画を見るシーンも多いと思うので、ラップトップかタブレットなどあれば便利です。
結論、あまり心配しなくても基本ほとんどのものは現地で調達、利用できるので、安心して最低限の荷物で渡航して大丈夫です。
2年の過ごし方
2年間のYMS期間、あっという間に終わってしまいましたが、実際にどのように過ごしていたか簡単にご紹介したいと思います。
まず最初の3ヶ月は語学学校に通っていたので、自由時間がとても多かったです。
ロンドンに慣れること、家を探す、友達と過ごす時間を楽しむ、など、生活の基盤を作ることをメインとした期間だったように思います。
3ヶ月目に、ローカルのカフェのバイトを見つけて、週末はそこでアルバイトをしていました。
とにかく人気で忙しいカフェだったので、毎回出勤する度にへとへとで帰ってきましたが、“海外で働く“ってこういうことかと新鮮に感じることが多く、楽しく続けて結局1年間勤務しました。
それとほぼ同時にフルタイムの仕事もゲットしたので、語学学校を卒業してから1年間は、平日フルタイムの仕事、週末のアルバイトを兼業してとにかく働いた1年でした。
ここまで働かなくても生活できるのですが、私の場合は両方の仕事が見つかったタイミングが重なったことと、どちらも興味のある分野で一つに絞れなかったので、兼業する結果になりました。
2年目には週末のバイトは卒業して、平日フルタイムの仕事1本に絞り、自分のプライベートの時間も楽しめるよう、ゆとりを持って過ごせるようにしました。
1年目は全てが新鮮で、毎日があっという間に過ぎていった印象でしたが、2年目は生活にも慣れて、毎日自分のペースでゆったり過ごしていた感じがします。
まとめ
他の国のワーキングホリデーは1年間のところが多いですが、イギリスのYMSでは2年滞在できると言う利点は本当に大きいと思います。
1年間だと、生活に慣れてやっと自分のペースで楽しめるようになった頃に帰国しなければならないので、短く感じる方が多いです。
YMSの2年の間では、ロンドン以外にも地方都市に引っ越したり場所を変えながら生活を楽しむこともできるので、そういった面でも期間にゆとりがあるのはメリットです。
ワーキングホリデーに興味がある方は、ぜひYMSでのイギリス渡航も検討してみることをおすすめします!