隠れた冬の伝統行事、イギリスで祝う【パンケーキデー】ってなに?

毎年イギリスで密かに祝われる伝統行事【パンケーキデー】について聞いたことがありますか?
クリスマスを過ぎると大きな行事もなく街も静かになるイギリスですが、そんな中毎年祝われるのがパンケーキデー。
この記事では、パンケーキデーとは一体どんな行事なのか、その起源まで紹介します!
パンケーキデーとは
Shrove Tuesday とも呼ばれるパンケーキデーは、その名の通り、イギリスでパンケーキを食べることで祝われる伝統行事です。
キリスト教徒の伝統としてイースター前の40日間は食事を制限するという文化〈Lent〉がありますが、Shrove Tuesdayはその期間が始まる前の最後の食事の日にあたります。
“Shrove” は、自分の罪を告白するという意味の ”Shriven” という古代ローマカトリックの教えに由来しています。
Shrove Tuesdayの起源は15世紀まで遡り、罪を告白するよう人々を教会に集めるため、Shrove Tuesdayには教会の鐘が鳴らされました。パンケーキベルと呼ばれ、今でも教会によってはこの日に合わせて鐘が鳴らされます。
なぜパンケーキ?

ではなぜ、Shrove Tuesdayにパンケーキを食べるようになり、のちにパンケーキデーと呼ばれるようになったのでしょうか?
キリスト教の〈Lent〉(食事を制限する期間)において、肉や乳製品を食べることは禁じられています。
Lentが始まる前の月曜日は、”Collop Moday”と呼ばれ、家に残っている肉を片付ける日。(Collopは薄切り肉を意味します。)
火曜日は卵、バター、牛乳などを片付ける日で、これらを消費するのに一番簡単なレシピがパンケーキでした。そこから、Shrove Tuesday=パンケーキを食べる日という位置付けになったとされています。
パンケーキデーはいつ?
パンケーキデーは毎年、Easter Sundayの47日前と決まっています。
なので暦によって何日になるかは毎年変わってきますが、必ず火曜日にあたります。
2025年の今年は3月4日(火)です。
特別なイベントはあるの?
パンケーキデーのためにスペシャルメニューを用意しているお店や、普段夜はやっていないパンケーキを含むブランチメニューをその日限り夜まで提供しているお店もあります。
90分パンケーキ食べ放題イベントを行っているお店も…!
当日限りでスペシャルイベントを開催しているお店が多いので、パンケーキデーが近づいて来たら要チェックです!
食べるだけじゃない!パンケーキレースとは
パンケーキデーは、パンケーキを食べて祝うだけではありません。パンケーキレースと呼ばれる行事もあるんです。
内容はシンプルで、エプロンをつけてフライパンでパンケーキをひっくり返しながらゴールを目指して走る、というものです。
このレースの起源は1445年に遡り、イギリスBuckinghamshireのOlneyという街で、ある女性がShrove Tuesdayにパンケーキを焼くのに忙しくしていたところに教会の鐘が鳴り、そのままフライパンでパンケーキを焼きながら教会へ走って向かった、というところから始まったとされています。
Olneyで始まったこのレースですが、現在はイギリス各地で開催されており、チャリティーイベントとして募金を募っているところもあるそうです。
ハリーポッターのロケ地にもなったLeadenhall Marketでもレースが開催されています。インドアなので雨でも見られるのがグッドポイント。
まとめ
イギリスの隠れた冬の伝統イベント、パンケーキデー。始まった背景まで知っておくと、よりイベント当日を楽しめる気がします。
パンケーキを食べて、持って走って、色んな形でイギリスの伝統行事を楽しみましょう!